この記事の要点
CPAPをやめられるかどうかは、原因や経過によって異なります。大幅な減量や生活習慣の改善で症状が改善した場合は、検査で再評価し、結果がとても良好であればCPAPをやめられる方もいます。自己判断で中断するのはおすすめしません。CPAPが合わない場合は、マスクや圧の調整、マウスピースなどほかの治療を検討します。
「CPAPはいつまで続けるの?」「一生使わないといけないの?」。CPAP(シーパップ/持続陽圧呼吸療法)を始めた方や、これから始める方から、よくいただくご質問です。このページでは、CPAPをやめられるのはどんなときか、やめる前に何を確認するかを、順にお答えします。
CPAPをやめられるのはどんなとき?
原因が改善し、再検査の結果がとても良好な場合です。
CPAPは、眠っている間に空気の圧力でのどを内側から支え、ふさがるのを防ぐ治療です(CPAPの仕組み)。「続けること」で効果が得られる治療なので、使っている間に症状が落ち着いていても、それだけでやめてよいとは判断できません。
一方で、大幅な体重の減量や生活習慣の改善によって、症状が改善する方もいます。そのような場合は検査で再評価を行い、結果がとても良好であれば、CPAPをやめられる方もいらっしゃいます。
自己判断でやめてもいい?
おすすめしません。
当院の経験では、自己判断での中断はなさらない方が良いと考えています。CPAPは月1回程度の定期受診で、無呼吸が抑えられているか、無理なく使えているかを確認しながら続ける治療です。やめたいと感じたときも、まずは受診の際にご相談ください。治療をしないままにした場合のリスクは、放置するとどうなる?SASの合併症で解説しています。
やめる前に何を確認する?
検査でもう一度、睡眠中の呼吸の状態を確かめます。
当院では、簡易検査と精密検査(PSG)のどちらも、機器をお貸ししてご自宅で受けていただけます。入院は不要です。検査の流れや費用は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査の流れと費用をご覧ください。
CPAPが合わないときはどうする?
やめる前に、調整やほかの治療を検討します。
- マスク:形の種類が豊富で、それぞれにサイズがあります。顔に合うものを交換しながら探せます(当院では別途の費用はかかりません)。
- 空気の圧力:使いながら微調整できます。
- マウスピース(口腔内装置):CPAPの対象とならない軽症〜中等症の方や、CPAPがどうしても合わない方で検討します。重症の方には効果が不十分なことがあります。
- 手術:扁桃肥大など、のどを狭くしている原因がはっきりしている場合に選択肢になることがあります。
それぞれの治療は、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法で詳しく紹介しています。
よくある質問
Q. CPAPは一生続けないといけませんか?
原因や経過によって異なります。大幅な体重の減量や生活習慣の改善によって症状が改善する方もいます。そのような場合は、検査で再評価を行い、結果がとても良好であれば、CPAPをやめられる方もいらっしゃいます。
Q. 体重を減らせば、CPAPをやめられますか?
やめられる方もいますが、体重が減っただけでは判断できません。減量で症状が改善したと感じたら、まず医師に相談し、検査で再評価を受けてください。その結果をもとに、続けるか、やめるかを判断します。
Q. CPAPがどうしても合わない場合、ほかの治療はありますか?
あります。まずはマスクの種類やサイズ、空気の圧力を調整します。それでも合わない場合は、マウスピース(口腔内装置)を検討します。のどを狭くしている原因がはっきりしている場合は、手術が選択肢になることもあります。
CPAPを続けるか迷ったら
「続けるのがつらい」「いつまで使うのか知りたい」と感じたら、受診の際にお気軽にご相談ください。たちかわファミリークリニックでは、検査からCPAPの導入、継続管理まで一貫して対応しています。受診方法は受診のご案内、立川市や近隣の市からの通院については立川のいびき外来・睡眠外来をご覧ください。
【この記事の監修】
松江 修平(まつえ しゅうへい)
たちかわファミリークリニック 院長
杏林大学医学部卒業後、杏林大学医学部附属病院 循環器内科などで診療に従事し、2008年より現職。内科・循環器内科・呼吸器内科を標ぼうする当院で、睡眠時無呼吸症候群の検査からCPAP療法の継続管理まで、力を入れて取り組んでいます。日本内科学会・日本循環器学会 会員、日本医師会認定産業医。
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